研究職は安定か?私の体験を基に紹介します。

研究職は安定か?私の体験を基に紹介します。
この記事はこんな悩みを解決します
  • 研究職に興味があるけど将来が不安
  • 研究職の社内での立ち位置が知りたい
  • 安定した仕事を求めるなら研究職はやめたほうがいいの?

研究職として働きたい、安定した職業に就きたい、と言う人もいると思います。仕事に対して色んな希望があると思いますがこの2つは両立できるのでしょうか?今回は研究職として10年働いた私がこの点について紹介していきます。

この記事を読むことで研究職が安定した職業なのか分かります。

研究職は安定か?私の体験を基に紹介します。

結論から言うと研究職は安定しません。もし、安定した職業を重視しているのなら研究職はやめておきましょう。

こうした話をすると安定よりもやりがいを優先したい、と考える人も多いと思います。

しかし、本当にそうなのか自分に問いかけて見ましょう。

安定しないということは給料が低いくせに転職先も見つからず、日々の生活だけでなく結婚や子育てにも困る可能性が高い、と言うことです。

それらを犠牲にしても本当に研究職になりたいですか?

安定しない一番の理由としてお金の問題があります。

研究職と聞くと難しい仕事をしているから給料も高いと思ってしまいます。しかし、研究職の給料は決して高くありません。むしろ、低いぐらいです。

実際に下記の様なツイートもあります。

東証一部の企業でアラサーでも年収が400万円です。400万円が高いと思うかもしれませんが所得税や住民税などを引くと手取りは300万円ぐらいです。これを月給にすると約25万円で、家賃や生活費で10万円近く使うとすると15万円しかあまりません。1年間働いても貯金は180万円しか増えないと言うことですね。

車を持っていたり、保険に入ってたり、奨学金を返したりするとさらに貯金は少なくなります。東証一部でもこれなので小さい会社の研究職はもっと少なくなるでしょう。この例からも研究職がお金の面で安定しないことがわかると思います。

意外じゃなかったでしょうか?研究職と聞くと忙しいけど給料が高い仕事というイメージがありますよね。でも、実際はこんな感じです。私が研究職として働いていた時も年収は400万円もありませんでした。

ちなみに、大学に残り研究職として働いても給料は高くありません。

これは多くの人がイメージできると思います。お金のためではなく本当に科学の発展のために自分を犠牲にしている、という感じですね。

実際に下記の様なツイートがあります。

一生懸命努力してきたにも関わらずこんな年収って耐えれませんよね。

研究職が安定しない理由として雇用の問題もあります。

研究職というのはお金に直結した仕事をしていないので会社の業績が悪くなると真っ先に切られます。

ものが売れない時に利益を確保しようと思ったら人件費を削るのが一番簡単ですよね。

自分が社長をするとしても結果が出るかわからない研究から人件費を削ると思います。長期的に見れば必要な部署と分かっていても直近の問題に対処するには背に腹は変えれません。

そのため、リストラとまではいきませんが給料が下がり社員に自主的な退職を促す様な体制になっていきます。

幸い、転職先は少しあります。

営業やITと行った職種ほどではないですが転職先はあります。ただ全国どこでも構わない、ぐらいの覚悟は持っておきましょう。企業の多くは関西や関東ですが常に求人があるということはなく、そのほかの地域に行かないと就職先が見つからない、ということがあります。

別のキャリアを積むのは難しい

研究職で働くということは多くの人は修士を卒業して24歳からキャリアをスタートすることになります。24歳という年齢はキャリアを変えれるかどうか、という年齢です。人によっては30歳でもキャリアを変えるので不可能ではないですが、、、。

私はIT系のキャリアに変えたかったのですが20代前半でないと厳しいという回答をもらいました。30歳になる頃には会社の中心として働けるぐらいのスキルを身につけていて欲しい、という考えのもとで採用している企業が多いです。地方で雇用があまりないということも問題だったからかもしれません。

年齢が若いというだけでかなりのアドバンテージがあるのですが、研究職を一旦目指すとそのアドバンテージも得にくくなる、ということですね。

研究職を考えてたけどどうしたらいいの?

研究職が安定しない、ということを紹介してきました。

それでも研究職として働きたい、という人は研究職をお勧めします。確かに研究職はやりがいがあって楽しい仕事です。社会をよりよくするためには研究が必要不可欠だと思います。

しかし、自分の幸福を考えたときに仕事以外にも普段の生活を充実させたり、安定した結婚生活が送りたい、という人もいるでしょう。

ただ、今まで研究職になるために勉強してきたのでいきなり関係のない職業に就職するというのは勇気がいります。なので、まずは研究職として働いて見てもいいかもしれません。

その上で、やっぱりここに書いてある通りだな、と思えば転職すればいいでしょう。

常に業界の動向を注視しよう

研究職として働くとしても所属している会社の業績や業界全体として上向いているのなら雇用が安定する可能性があります。しかし、業界として下降している場合はすぐに入社しない方が良いでしょう。

ただ、その会社で働くにしても転職先の候補も考えておきましょう。

研究職からキャリアを変えればどこでも良いということではなく、長期的に見て幸せになれるためにどの業界がこれから発展するかどうかも考えなければなりません。

これからAIや5Gと言った技術が発展してくると言われてますよね。こうした技術によって雇用が失われることがないのかしっかりと調査しておきましょう。

こうした対策を立てるためにも転職サイトへの登録をお勧めします。

転職サイトですぐに転職しなくても今の職場のこんな能力が転職の時に役立ちそうだな、と分かるだけでもメリットがあります。

自分にこんな能力があったら転職に役立ちそうだからその仕事を引き受ける様にしよう、という戦略を立てて仕事をすると転職する時にもアピールできるでしょう。

役立ちそうな仕事がなかったとしてもどんな求人があるのか分かるので応募する時に有利に働きそうな資格を取る、という対策も打てます。

研究職の仕事は忙しいので日々の仕事をこなすだけで精一杯になりがちです。しかし、研究職には上記で紹介した様なリスクがあるので自分の10年後20年後の幸せを考えて常に対策を練っておきましょう。

まとめ

今回は研究職が不安定な職業ということを紹介しました。

私自身、研究職になったことで多くの後悔をすることになったので皆さんには後悔して欲しくないと思っています。

少しでも皆さんが今の考えを見直し、将来の幸せに繋がるキッカケになってもらえればと思います。

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