【体験談】こんなブラック会社もあるから気をつけろ!!

【体験談】こんなブラック会社もあるから気をつけろ!!
この記事の対象者
  • 転職を考えている人
  • ブラック会社に入りたくない人
  • ブラック会社での体験を知りたい人

私は一般的にブラックと言われる会社ではなかったのですが、少し違うタイプのブラック会社に入ってしまいました。その体験を一部お話ししようと思います。この体験を読んで同じようなミスをしないようにしてほしいと思います。

この記事を読むことで入社すべきでない会社の特徴が分かります。

【体験談】こんなブラック会社もあるから気をつけろ!!

一般的な「ブラック」と言われる会社の特徴として下記のものがあると思います。

一般的なブラック会社の特徴
  • 残業時間が長い
  • 有休がとれない
  • ハラスメントの横行

一時期、残業時間が100時間越えの社員が自殺したというニュースが話題になりましたよね。確かに過剰な仕事を押し付けられても正義感の強い人は無理して仕事をしてしまいます。

その結果、正常な判断ができなくなるのはまずいですよね。

ただでさえ日本は少子高齢化で労働力が不足しています。というわけで働き方改革の一環で時間外労働の規制が行われるようになりました。

これでブラック会社を無くすことができる、と思いきやそう簡単にはいきません。自分の入社した会社は一般的なブラック会社とは別のタイプのブラック会社でした。

自分が出会ったブラック会社

一般的なブラック会社とは違い私の入社した会社は下記のような感じでした。

私の経験したブラック会社
  • 残業が少ない
  • 有給を取りやすい
  • 明らかなハラスメントがない

一見、ホワイトな会社に思えるのですがストレスで不眠症になったり、難聴になったりと病気になる人が続出していました。

ブラックと言っても原因は労働時間だけではありません。労働時間が長くても労働の時間が楽しければ不満はたまりません。むしろ、ハラスメントに近い理不尽な指示の方が体調を壊す原因になります。

私はいくつもの理不尽なことを経験しましたが強いストレスを感じたのは下記の4つです。

  • 上司が決めたことを上司は守らないが部下は守らないといけない
  • 指示の理由を求めても「いいからやれ!」と言われる
  • 生産性が非常に低い仕事を押し付けられる
  • 成果が出たとしても認めようとしない

私は誰のために仕事をしているのか分かりませんでした。仕事内容は再生医療関連の研究です。当然、難病に苦しんでいる人を治療することが目標です。

しかし、危険でもない試薬の使用量や資材の量を事前に報告しなければならなかったり、試験計画書を細かいところまで書いたり、パワーポイントではなくワードで報告書の提出を求められました(研究結果は画像が多いのでパワーポイントで行うのが一般的です。論文はワードですが文字が多く分かりにくくなるので論文を発表するときぐらいしかワードでまとめません)。

不合理な指示が正当な理由のように見える

一見、正当な理由のように思えますが研究というのは誰も発見したことのないことを発見しようとするから研究なのです。未知の事ばかりなのにそれを事前に報告するなんてできるわけがありません。そのため、状況によってその場の判断で変えることもあります。それなのに計画書を作りこめるわけがないのです。

そういった話をしても会社のトップは研究を製造業のようにしか考えておらず、「いいから書け、でないと実験はできない」としかいいませんでした。私は研究が進まないと患者を治療することもできないと考えたので言われたとおりに書きました。しかし、やはり計画とは大分違うことをすることになり、その分の変更書も書くことになりました。この時点で私のイライラはかなり来ていました。

自分で決めたルールを自分で破る

さらに、時間が経つと中間管理職は自分の実験の計画書を書かず結果の報告すらしていないということが分かってきました。これには納得ができなかったので役員に話に行きました。

しかし、返ってきた答えは「他人の事はいいから自分の仕事をしろ」でした。他にも機器を破損させていたり、自分の調整した試薬が勝手に捨てられていたりと言いたいことがありましたが諦めました。

成果を出しても認めようとしない

こうした最悪な環境の中でも頑張って成果を出しました。しかし、部署を移動させられ、そのテーマは以前の部署で扱っていたテーマだからという理由で続きの研究ができなくなりました。

私以外その研究に誰も携わっていないですし、論文を読んで勉強をしていないのにも関わらずです。腹が立つのはこうした論理を使ってくる人が直接言いに来ないことです。今までの経緯から私に反抗されるのが分かっていたので議論を避けたかったのでしょう。

こうして私の進めてきた研究は相手に取られてしまい、さらには研究を個人で隠し持っていたというレッテルを貼られ、私が毎週部員の前で報告していたという事実も無視されるようになりました。

内部通報や公的機関は十分なサポートができない

こうした嫌がらせが続いていたので内部通報に連絡し匿名の形で苦情を言いました。しかし、会社の役員に話が行き問題ない、と会社として判断したという回答が返ってきました。

それはそうですよね。中間管理職と役員は癒着しているのでパワハラ的なことがあっても会社として問題ないと判断すれば問題にせずに済みます。

名前を出すと強い形で改善を求められるそうなのですが、私は会社全体がくるっているから名前を出しても意味がないと判断しました。

その代わり、県の労働局の相談所に相談しました。パワハラで訴えてやる、ぐらいの覚悟はありました。しかし、パワハラと言うのは大企業に適応する法律はあっても中小企業に適応できる法律はない、という回答でした。今回のような件は恫喝や長時間労働のような明らかに違法性があるものでなかったため会社に強制力を持って改善を促すことはできないそうです。

職種が特殊だと不合理さを説明するのも難しい

職種が研究ということもネックになりました。曖昧な部分が多く、指示されたことの生産性が低いことや不合理さを証明することがしにくかったです。自分だけしか研究に関わっていないことや論文を読んで得た知識量などは証明できません。そのため、会社の決定が理にかなっていないと言えないそうです。

ここでも、会社を辞めるぐらいの覚悟があるなら名前を出して市から改善を要請することもできる、という話をしてもらいました。当然、名前を出したことで本人が不利益になることがないように保証されることになっていますが、別の理由をつけて部署を移動させるということも考えられる、という話でした。

内部通報は本人の権利を守ってくれない

実際に匿名で内部通報をしましたが小さい会社なのでほぼ特定されて部署を移動させられました。この過程があったので外部から圧力があっても会社は方針を変えることはないと考えてました。会社が変わる気が無く、法的な効力も効かないということで私は転職を決意しました。

自分の部署の部長だけがおかしいのならこうした対応で改善するかもしれませんが会社全体がおかしかったので何も解決しませんでした。会社の風土がおかしいと思ったらそこで粘らずにすぐに転職した方が良いですね。

この件で学んだ教訓

今回の件で相手を変えることは出来ないということを学びました。心理学者のアドラーのいう通りでした。いくらこちらが正当な理由を言っても相手が変わる気がないのであれば改善は見込めません。私は4年半この会社にいたのですが、3年間ものあいだ会社の体制が変わると信じて争ってきたので消耗してしまいました。

社内のサイコパスが利益を持っていくだけなので早めに退職した方がいいですね。

まとめ

今回は私が出会ったブラック会社について紹介しました。

再生医療の研究開発をしている会社が少ないのでこうした体質になるのかもしれませんね。需要と供給の関係で会社側が有利な立場になりがちです。

研究と言うとカッコイイイメージを持つかもしれませんがその分こうした理不尽なことが行われている可能性も高くなります。

読者の皆さんはくれぐれも気を付けて就職するようにしましょう。

関連記事