特殊なブラック会社を見分けるコツ

特殊なブラック会社を見分けるコツ
この記事はこんな悩みを解決します
  • ブラック会社に就職したくない
  • どうやってブラックを見分ければいいのかわからない
  • ブラック会社の特徴が知りたい

私は一般的なブラック会社とは違うヤバイ会社で働いていました。長時間労働でも無く、有給も取れるのですが職場では体調を崩す人が何人もいました。その経験を踏まえてどうすればこうした特殊なブラック会社を見分けれるのか紹介します。

特殊なブラック会社を見分けるコツ

ブラック会社を見分けるコツを紹介する前に私のいた職場の体験を簡単に紹介します。

私は再生医療関連の企業で働いていました。そこでは上司の望んだ結果に見えるようにデータを改竄できないかと言われたり、私しか行なっていない研究で結果が出ると部署を移動させられ結果を上司に奪われると言うことがありました。

他にも実験に使う資材や試薬の量を全て事前に報告しなければならず、必要最低限の資材、試薬しか買えない(事務作業で言うと使うポストイットや印刷紙の量を事前に報告して必要な量だけのポストイットや印刷紙しか買えない、と言う感じです)と言うマイクロマネジメントが行われていました。

こうしたマネジメントを受けていると仕事が楽しく無くなることが心理学的にも知られています。

私はこうしたマネジメントだと生産性が低いと言う話をしたのですが「これが普通の会社だから」と言う理由で聞いてもらえませんでした。その上司は転職したことがなく今の会社しか知らないクセにです。

ただ、こうした社内体制を改善させる法律が無いため行政に頼っても効果がありませんでした。会社全体で崖から飛び降りようとしていても行政からしたらお好きなようにしてください、としか言えないですよね。

特殊なブラック会社を見分けるコツ

私はこの会社で4年半働いていました。その経験からこうしたタイプのブラック会社に入社しないために何に気をつければいいのか書いて行きます。

まずは入社後、洗脳される前に退職を決意するためにどんな会社がヤバイのか書いて行きます。洗脳されるとその会社が当たり前だと思うようになり、次第に精神を病んで行きます。恐ろしいですよね。

特殊なヤバイ会社の特徴
  • 社長に軸がない
  • 仕事ができない役員が多い
  • 中間管理職にサイコパスがいる
  • 一般社員に元気がない

社長に軸がない

一番大きな理由は社長が優しすぎたことです。他の役員や中間管理職の意見に対して全て受け入れる社長で会社の軸がブレて行きました。そのため、必要なプロジェクトに必要なお金が行かず、中間管理職の出世のために利用されるだけになっていました。

人の前では患者を治療するために会社を作った、社員の良い点を合わせて会社を作って行きたい、など聞こえのいい言葉を使います。しかし、その実現のための指導力がありませんでした。

年齢も高齢であまり考えることが出来ない感じもしました。ミーティングでは話の流れに関係なく自分の言いたいことを言い、論点がずれることも度々ありました。やはり、社長がしっかりしているかと言うのは大切ですね。

仕事ができない役員が多い

社長以外の役員も高齢でパソコンを使えない人が何人もいました。社員の前でプレゼンをするのにファイルを開くことさえできず、失笑してしまいました。

また、マーケティングやブランディングの知識がなく顧客のためではなく自分のためにプロジェクトを立ち上げている感じでした。そのため、なぜそのプロジェクトを行うのかと聞いてもまともな答えは返ってこず、他社も行なっているから、自分の友人が困っているからぐらいの答えでした。

他にも、たまに本を読んだ時にはその本の内容を自慢げに話す人もいました。しかも大した内容ではなく、私にとって新しい情報はほとんどありませんでした。おそらく、本を滅多に読まないため勉強している自分の自慢をしたかっただけです。週に2冊読んでる私がそれに付き合うのが苦痛だったのは言うまでもありません。

中間管理職にサイコパスがいる

役員がこんな感じだったのに加え、中間管理職にサイコパスがいると最悪です。自分の利益になるように役員をコントロールして出世しようとします。実際に私の知っている人は取締役になりました。

役員が高齢で能力がないと自分を承認してくれる人の言うことを聞くようになって行きます。特に社長は高齢で理解力が低下していたので仕事で自信を失っていました。そこに中間管理職が「社長のおかげで契約がうまく行きました」とか言うと社長はその中間管理職の意見を聞くようになり、変な理屈で意思決定が行われるようになりました。

実際にコントロールが不十分な実験で使って良いのかも分からない結果を使って製品の安全性を担保できると言い出したり、社内の委員会の資料に書かれていないルールを自分で作ってそのルールに従うように指示してきました。

さらに、他人が出した結果は大したものではなく、自分の出した結果が素晴らしいとアピールし、現場に行かないと分からないような嘘を役員に付いていたりもしていました。

こうした振る舞いが何かに似てるな、と思っていたのですが過去の記事でまとめたマニピュレーターとかなり似ていました。

一般社員に元気がない

こうした社内政治が悪化している会社では当然社員の元気がなくなって行きます。挨拶をしても返ってこなかったり、体調を崩して会社を休む人が続出しています。

仕事をするときも「それ、私がやらないといけない仕事ですか?」と言われたり、本当に指示したことしかやらない社員が多く些細なトラブルが多くなっていました。

ただ、私のいた研究部門はみんなでコミュニケーションを取っていたので会社の愚痴を言いながら何とか良い仕事が出来ていました。

これから発展していくとされている業界だとさらにヤバイ

私のいた再生医療という業界は多くの製薬会社やそれ以外の多くの会社も注目している業界です。そのため、社内体制が悪くても会社を維持していけます。その理由として下記の2つがあります。

  1. 出資を受けることができる
  2. 人が集まりやすい

会社として特に大きな成果が上がっていなかったとしても再生医療をしているというだけでベンチャーキャピタルなどの金融機関が出資をしてくれます。また、医療と関係ない業界も参入を考えているため話をしにいけば出資をしてくれるという状況になっています。

社長が大手の製薬会社の出身だったり、副社長が教授だったという肩書きがあるので外面がよかったという理由もあるでしょう。また、治験を行なっていたので外から見ると成果が出ているように見えます。

実際に会社でどんな成果が出ているかは機密情報なので話せないということにしておけば成果が上がっていない体制について触れなくても済みます。

さらに、再生医療に取り組んでいる会社が少ないので簡単に人が集まります。上記にも書いたように会社の外面はいいので応募者には分かりません。私の部署では新しく入ってきた人たちに「可哀想に。。。」と陰で同情していました。

入社前にブラックかを見分ける方法

上記のような特徴は入社してみないと分かりません。しかし、できれば入社前に知りたいですよね。一般的なブラック会社は残業時間や固定残業時間などによりわかるのですが、今回のようなブラック会社だと入社前だと利用できる情報に制限があるのでかなり難しくなります。

入社前に特殊なブラック会社を見抜く方法
  • 売り上げが不安定
  • 上場していない
  • 離職率が高い
  • 選考プロセスに独自の工夫がない

売り上げが不安定

会社を運営していく上で重要なのが売り上げです。その会社の製品が安定した売り上げを達成しているということはライバル社との競争に勝って適切な運用がされていると考えられます。再生医療でいうとJCRファーマが良い例ですね。毎年、売り上げを伸ばして株価も上昇しています。

ただ、業界によっては仕方のない場合もあります。再生医療はその良い例です。最初から製品があるわけではないので製品を作れるようになるまでは出資や融資に頼らなくてはなりません。

私のいた部署では唯一の自社製品を開発していましたが、あまりお金にならないため出資や融資を受けるために都合の良い実験を行うようになって行きました。

できれば何か製品を持っていてその売り上げで会社を維持している会社を選ぶべきですね、

上場していない

上場するためには株主が不利益を被らないようにある程度の基準をクリアしなくてはなりません。上場したものの、売り上げがなくて倒産したってことになったら株主が怒りますよね。

そのため、上場している会社=社内体制がしっかりしている、という可能性が高くなります。

ただ、会社の規模が大きくなると部署によっては理不尽なことが行われて雰囲気が悪くなっている場合もあります。この辺は自分の配属される部署によりけりだと思います。

離職率が高い

数字は嘘をつけないので離職率を聞いてみましょう。もしくは部署の移動率を聞いてみましょう。

私のいた部署は人の入れ替わりもありましたが、だいたい10人程度の部署でした。1年の間に一般社員は全員が離職、もしくは部署を移動しました。割合でいうと半分ずつぐらいですね。ただ、部署を移動した人も転職を決意していますし、新しく入った人も早く辞めたいとボヤいています。

また、新たに入社した人でも3ヶ月も経たないうちに辞めていく人が多かったり、1年未満で退職する人が多かったりもするので聞いてみましょう。

残った部長はさらにその上の上司のいうことを聞くだけで仕事の理由を聞いても「言われたから」としか答えません。なぜか仕事がそう言うものだと思い込んでおり話しても無駄なのが分かりました。

選考プロセスに独自の工夫がない

入社の時の選考を思い出した時にネットに書かれているような質問しかされなかったことを覚えています。
前の職場ではどんな役割でしたか、その役割ではどんなことが大変でしたか、今までに頑張ったことは何ですか、などです。

管理職の人たちに考える力がないからネットの質問しか思いつかなかったのかもしれません。

さらに、最終面接では関係のない内容が多く、社長ばかりが話をしている感じでした。他の役員は話をせず、専門的な話が分かっていないようでした。また、私が細かい点について質問しても明確な答えが返って来ず、この辺にしときましょう、と話を切られました。

まとめ

今回は私の経験から特殊なブラック会社の見抜き方を紹介しました。

失業中だったり早く転職したい場合はこうしたブラック会社でもいいから内定をもらいたいと焦ってします。しかし、内定先もブラックだともう一度就活をしなければならなくなるので落ち着いて客観的に判断するようにしましょう。

行動しまくりいくつも内定をもらえるとブラック会社を避けれる可能性が高まります。多くの就活サイトを使って少しでも興味のある会社を受けるようにしましょう。仕事に一生懸命になれる環境だとやりがいも後からついてきます。

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