女性管理職を増やした方がいい理由

女性管理職

女性の社会進出が促されていますが、管理職になっている人は少ないです。これでは女性職員の価値観や考え方が分かりません。アメリカのコンサルタント会社が行なった調査によると女性を管理職にした方が従業員のパフォーマンスが高いという報告があります。今回はどんな女性の能力がこうした結果につながっているのか書いていきます。

女性管理職を増やした方がいい理由

Gallupらのグループが管理職とビジネスでの成功の関係を195か国の250万人の管理職と2700万人の従業員を対象に40年間かけて行った調査をもとに書いています。

✔️この調査の結果
・女性管理職の下で働きたい人が増えてきている。
・女性管理職の方が男性管理職より仕事に従事し、その部下のパフォーマンスも高かった。

これらの結果から性的な偏見を取り除いて管理職を選ぶ必要があることが分かります。
また、女性管理職や優秀な管理職に共通していた特徴をマネすることで会社の業績を伸ばしていくことができるとしています。

女性管理職への認識は変わっているのか?

➡︎変わってきています。

1953年、男性の管理職を好む人は66%で女性の管理職を好む人は5%だけでした。
それが近年では男性の管理職を好む人は30%で女性の管理職を好む人は20%と差が縮まっています。

✔️この結果の詳細を見ると、女性の管理職の方が仕事に従事しており、その部下も仕事に従事している割合が多いことがわかりました。

なぜ女性管理職が優秀なのか?

➡︎女性の管理職の方が
従業員の進捗を管理し、
従業員のポテンシャルを引き出す
などの手助けしているからだとされています。

こうした女性の能力は自然と備わっているものであり、女性の高い管理能力を示唆しています。

女性管理職の能力

➡︎今回の調査で女性管理職の優れた能力がわかっています。

実際に女性の管理職の方が進捗について報告したという従業員が1.29倍多く、定期的に仕事を進められるようアドバイスをしていました。
また、従業員の仕事を認識し、褒めたり励ましたりする行動も女性管理職の方が1.17倍多いことが分かりました。

こうした結果は以前の記事でも紹介したように
・進捗
・触媒ファクター
・栄養ファクター
を与えることによってインナーワークライフが改善しパフォーマンスが高まるという報告と一致しています。

では、マネジメントで業績を高める方法にはどのような戦略があるのでしょうか?

マネジメントで業績を上げる方法

近年、マネジメントのミスにより膨大な金額の生産性が失われているとされています。
↪︎業績が伸びてないのを経済のせいにするのではなく、データをもとに従業員を正しく管理することで成果を上げることができるとしています。

業績を高めるためにどんなストラテジーがあるのか?

➡︎業績を高めるための4つのストラテジーがあります
・能力のある管理職を雇う
・適材適所に人を配置し従業員の才能を育てる
・従業員を仕事に集中させる
・従業員の強みを生かす。

これらを組み合わせることで業績が59%改善するとしています。
しかし、Gallupではこうしたストラテジーをすべて使っているのは1%にも満たないと試算しています。

では4つのストラテジーについて詳しく見ていきます。

能力のある管理職を雇う。

➡︎この方法が一番影響力が高いです。

いい管理職は従業員を
・やる気にさせ、
・結果を引き出し、
・説明責任を果たし、
・政治ではなく結果に基づいた決定を下し、
・強い絆を構築します。

適材適所に人を配置し従業員の才能を育てる

➡︎会社は教育的背景やスキル、経験に注目してしまい本来備わっている才能を見落としています。

科学的でシステムに乗っ取った手法を使うことでパフォーマンスを予測し、パフォーマンスの振れ幅を減らすことができます。
この方法により従業員1人につき歳入を6%高めることができるとしています。

従業員を仕事に集中させる。

➡︎従業員の仕事への集中力は管理職が70%を決めるとされています。

仕事に従事している熱意のある従業員は会社や顧客が予想していた以上の結果を出します。

そういった社内文化を構築するためには
・戦略と責任
・コミニケーション
・科学的に立証された教育プラン
・結果が要求されます。
うまく構築できれば生産性、利益、安全性、仕事の質、顧客数、が改善できます。

従業員の強みを生かす。

弱みを改善するために人格を変えようとしてはいけません。
➡︎強みを生かした方がより仕事に従事するようになり、離職率も低下します→(R)。

管理職が従業員の健康にも影響を与える

➡︎よくない管理職のもとで働くと
・慢性的にストレスを感じ
・うつや心臓病
・脳梗塞
などのリスクが上がることが知られています。

さらに、転職先を考えるエネルギーを減らし、ポジティブな将来を描けなることが分かっています。

まとめ

✔️今回の調査から女性管理職の優れた能力が明らかになりました。
➡︎部下の進捗を管理し、ポテンシャルを引き出すようです。
➡︎このような能力は男性も女性の真似することで身に付けることができるようです。

他にも
・能力のある管理職を雇う
・適材適所に人を配置し従業員の才能を育てる
・従業員を仕事に集中させる
・従業員の強みを生かす

などの戦略により従業員のやる気が引き出されるようです。

悩み;良い管理職がいない

➡︎性別の偏見を無くして管理職を選びましょう
日本でも男女平等は進んできていますが、女性の管理職は11%程度です。
2015年に閣議決定した「第4次男女共同参画基本計画」では女性の地位向上を目指しています

女性の方が周りに気を配る能力が高いので部下がやる気になる可能性が高いです。
そのためには育休を取りやすくする、多様な働き方に対応するなどの社内風土の改善が必要です。

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