相手の「イエス」を引き出す7つの伝え方

相手の「イエス」を引き出す7つの伝え方

頼みごとを引き受けてもらえない、てことはありませんか?

相手のメリットになることと一緒に伝えることが重要です。

基本的に人は自分の利益にならないと行動しません。何か頼まれたとしても人間関係を維持する、お返しがもらえる、など自分への報酬がないと引き受ける可能性は低くなってしまいます。

今回は伝え方が9割 【「伝え方が9割 2」試読版付き】を参考にお願いを聞いてもらうための伝え方を紹介します。

相手の「イエス」を引き出す7つの伝え方

相手に頼みごとをする場合、多くの人は自分の利益ばかりに注目してしまいます。

しかし、そういった頼みごとはたいていの場合、相手にメリットがないため引き受けてもらえません。

少し、考え方を変える必要がありそうですね。

相手にとってのメリットを考える上でどの様な考え方があるのでしょうか?

  • 相手の好きなことを取り入れる
  • 嫌いなことを回避させる
  • 選択に自由を与える
  • 相手を認める
  • 特別、限定感を出す
  • チームワーク化する
  • 感謝する

これら7つの考え方について紹介していきます。

相手の好きなことを取り入れる

相手が好きなことができる様にお願いしてみましょう。

例えば、「旅行に行こう」と誘ったのでは相手がメリットを感じられないため応じてくれる可能性は低いでしょう。その代わりに相手が歴史に興味があることが分かって入れば「京都の歴史的な建物を見に行かない?」や「〜の博物館に行かない?」と誘えば相手がメリットを感じ応じてくれる可能性が高まります。

これなら、相手の欲求を満たしつつ自分の欲求も満たすことができます。

具体例

・家まで送ってくれたらすぐに読みたがってた漫画貸せるよ。
・このプロジェクトに参加してくれたら〜の知識も磨かれるよ。
・ジャガイモを買ってきてくれたらカレー作れるよ。

嫌いなことを回避させる

相手の嫌なことが避けれる様にお願いしましょう。

例えば、「今日買い物にいって」と頼んだのであれば相手はなかなか買い物に行かないでしょう。その代わりに「明日雨だから今日買い物に行ってくれない?」と頼むと相手が雨に濡れながら行くのは嫌だな、と思って今日買い物に行ってくれる可能性が高まります。

これなら相手が嫌なことを避けつつ、自分の欲求を満たすことができます。

具体例

・今勉強しとかないとあとで寝る暇もなく勉強しないといけなくなるよ。
・損傷が軽いうちに直しとかないと修復できなくなるよ。
・こんなところで遊んでたら車にひかれるよ。

選択に自由を与える

選択肢を提示してお願いしましょう。選択肢を提示することで拒否するという選択をしにくくなります。

例えば、社内での発表資料を作る時に「PowerPointの資料作って」と頼むとNoと断られる可能性があります。その代わりに「PowerPointとWordどっちの資料を作りたい?」と訊くとどっちかを選ばないといけないと感じ、Noの選択肢を選びにくくなります。

相手に裁量を与えることで自分の欲求が満たされやすくなります。

具体例

・今勉強するのと後で勉強するのどっちがいい?
・会議室を掃除するか、オフィスを掃除するかどっちがいい?
・プレステとWiiどっちなら買ってくれる?

相手を認める

相手を認めてお願いしましょう。人には有能さを示したいという欲求があります。

例えば、「トイレの掃除お願いできる?」と言っても相手は嫌だな、と感じてしまいます。その代わりに「〇〇さんがトイレ掃除してくれるとすごく気持ちよく使えるんだよね、今回もお願いできる。」と言うと自分が役に立てるなら引き受けよう、という気持ちになります。

相手の有能さを認めることで自分の欲求が満たされやすくなります。

具体例

・この前のスピーチ鳥肌が立ってしまいました、またお願いします。
・目配り、気配りができて助かるよ。これからもチームを支えてね。
・よく我慢できたね、この調子で頑張ってね。

特別、限定感を出す

特別、限定感を出してお願いしましょう。

例えば、「この商品を買ってくれませんか?」とお願いしても簡単には買ってくれません。その代わりに「あなただけ特別30%割引します」と言われると買おうかな、と言う気持ちになってしまいます。

他にも「期間限定」や「先着10名様限定」など特別感を出すことで欲求を聞いてくれやすくなります。

具体例

・あなたには絶対ミーティングに参加してもらわないと困ります。
・あなたがいないと生きていけません。結婚してください。
・今回は特別ゲストが参加します。見て行かれませんか?

チームワーク化する

お願いを「一緒にやろう」と言うことで応じてもらいやすくなります。

例えば、「会議室の準備お願い」と言うよりも「一緒に会議室の準備しよう」と言われた方が手伝おう、と言う気になりますよね。

人には他人と関係性を持ちたいと言う欲求があるため、個人で仕事を任させるよりも誰かと仕事を任される方が相手のお願いを聞き入れやすくなります。

具体例

・一緒に絵本読もっか
・AさんとBさんで協力してすすめてくれる?
・地域の人たちで集まって掃除しませんか?

感謝する

シンプルにありがとうと伝えましょう。感謝されることでその感謝に応じたいと言う気持ちが生まれます。心理学ではこれを”返報性の原理”と言います。

例えば、公共のトイレなどで「いつも綺麗に使っていただきありがとうございます。」と書かれた張り紙がありますよね。
この張り紙があることで綺麗に使おうと言う意識が強くなります。

具体例

・綺麗に食べてくれてありがとう、嬉しいよ。
・自分から行動できる人になってくれたら嬉しいな。
・書類作ってくれたの?!すっごい嬉しいよ。

まとめ

今回は相手に頼みごとを聞いてもらうための伝え方を紹介しました。

同じことを行っていても切り口が違うことで相手の感じかたも変わる様ですね。

自分のメリットと相手のメリットを考えることが大切です。

今回紹介したテクニックは心理学的にも相手がメリットと感じやすいポイントを押さえています。

詳しくは下記の記事で紹介しています。
・やられたらやり返す。返報性の原理とは?
・人は不合理なほど損を恐れている話
・モチベーションを上げる自己決定理論

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