2020年1月トランプの実績を分析して見た

2020年1月トランプの実績を分析して見た

アメリカの大統領選挙に注目が集まっています。過激な発言が目立つトランプ氏ですが、実績はどうなのでしょうか?今回はトランプ氏の成果と日本の動向についてデータに基づいて紹介したいと思います。

2020年1月トランプの実績を分析して見た

✔️トランプ氏の過激な発言
・すぐにフェイクニュースとメディアを否定
・差別的な言動
・国境沿いに壁を作るなどの強硬的な発言
こうした発言とは裏腹に評価できる政策をしています。

✔️政策は成功している
経済成長を見るための指標として主にこの3つが使われています。
・GDP成長率…経済は成長しているのか判断するため
・消費者物価指数…穏やかなインフレでないと収入が増えないため
・失業率…失業率が高いと貧富の格差が広がるため

GDPだけに注目していると社会にとって健全な成長なのか分かりません。この数値を総合的に見ないといけないとされています。

✔️アメリカのGDP成長率

Trading Economicsより引用

トランプ氏が就任してから維持できていると言えるでしょう。

?日本のGDP成長率はどうでしょうか?

社会実録データ図録より引用

☑️成長を維持できているのか微妙です。
理由として
・需要が不足している
・技術的な躍進がない
・貯金をするマインドになっている

などが言われています。
対策として子育て世帯への給付や企業の内部留保の問題などが政策として挙げられています。

✔️アメリカの消費者物価指数

☑️2%程度を維持できています
経済学では消費者物価指数は2%程度の成長が良いとされています。
理由は
・物価の安定
・安定的な成長
・金利引き上げの余地の確保

などが言われています。
また、2%という目標はグローバルスタンダードにもなっていて日本だけが目指してる目標ではないようです。

?日本の消費者物価指数

朝日新聞デジタルより引用

☑️2%の目標を達成できていません。
安倍首相の就任が2012年の12月なのでそこから改善しましたが一旦落ち込んで伸び悩んでいます。
日銀もマイナス金利の導入など行なっていますが改善しません。

✔️アメリカの失業率

アメリカ合衆国労働省労働統計局より引用

☑️アメリカの失業率は下がり続けています
失業率の減少は単に雇用が生まれたと言うだけでなくインフレにも効果があるとされています。
➡︎1958年にアルバン・ウィリアム・フィリップスが提唱したフィリップス曲線によると失業率が3%程度を下回るとインフレが起こるそうです。

?日本の失業率はどうでしょうか?

労働力調査(基本集計)平成30年(2018年)より引用

☑️日本の失業率も下がり続けています
雇用の増加は自殺率の減少と相関があるとされています。
➡︎安倍氏が就任してから潜在的に多くの命を救っていると考えられます。
➡︎ただ、インフレが起きてもいい水準になってきているにも関わらず、消費者物価指数が上がってきません。消費税も2019年10月から増税されたので消費が落ち込むことが予想されます。
↪︎電子マネーや軽減税率がどれほど効果があるのか見ていかないとですね。

?経済成長だけ考えてはいけない
トランプ氏は二酸化炭素が温暖化の原因だという科学的な結果を信じないそうです。
➡︎アメリカの経済が一番なのでそう考える方が都合がいいのかも知れません。

✔️アメリカの二酸化炭素排出量

U.S Energy Information Administrationより引用

☑️アメリカの二酸化炭素排出量は減少している
パリ協定から離脱しましたが、石炭から天然ガスへの移行が進み二酸化炭素の排出は減っているようです。
➡︎発言の内容とは関係なく温暖化対策が進んでいます。
↪︎ただ、十分なのかは分かりません。

?ちなみに日本はどうでしょうか?

エネルギー起源CO2排出量全体より引用

☑️日本は2013年をピークにやや減少傾向
問題は石炭からの二酸化炭素が増えていることです。
➡︎石炭は石油や天然ガスと比べて発電効率が低く、費用も高いとされています。
↪︎ただ、近年では技術が進み二酸化炭素の排出を抑えて発電する方法が考えられているようです。

まとめ

✔️アメリカの3つの指標は良い数値で経済成長していると考えられます。
➡︎日本どうやって消費を加速させるかががカギになりそうですね。

?一番は企業の内部留保を吐き出させることです。
国家予算が約100兆円なのに対し、企業の内部留保は約500兆円近くあるとされています。
➡︎このお金が市場に流れることで経済が成長できると考えられます。
➡︎内部留保に税金をかけると言う政策も検討されているそうです。

✔️アメリカは今後も成長していけるのか?
大きなリスクはあります。
・北朝鮮の問題
・イランとの問題
・中国との貿易摩擦
こうした問題にうまく対処できれば今後も成長していけるでしょう。
➡︎世界経済が低迷気味なためアメリカが経済を引っ張っていくことになりそうですね。

✔️人はネガティブなことを過大評価する
トランプ氏が大統領になったときに絶望した人も多いのではないでしょうか?
➡︎しかし、実際には世界はひどくなっていません。
➡︎そのため、思ったよりも世界は悪くなっておらずポジティブを感じやすい状況になったと考えられます。

?この効果はすぐに消えることが知られています。
➡︎しかし、メディアで過激な言動を聞く度にネガティブバイアスが働きます。そして、たまに統計的なデータが出ると「なんだ、そんな悪くないじゃん。」とポジティブな印象が生まれます。
↪︎トランプ氏の過激な発言はこうした心理を考えての事ならすごいとしか言いようがないです。

関連記事