モチベーションを下げる上司の11の特徴とその対処法
- 上司との関係がうまくいかない
- 上司と関わるとモチベーションが下がる
- どうやって上司とコミュニケーション取ればいいのかわからない
上司と関わるとモチベーションが下がることがあるかと思います。なぜ、そのようなことが起こってしまうのでしょうか?
この記事を読むことでモチベーションを下げないための上司との関わり方が分かります。
モチベーションを下げる上司の11の特徴とその対処法
上司が能力不足だったり、無神経だったり、不正直だとモチベーションが低下します。こうした上司と関わらないようにしたいところですが、自分で上司を選べないので関わるしかないという状況がよくあります。
コロンビア大学の研究者はこうした上司にどのように対処すればいいのかという問題に対して悪い天候のように考えることを推奨しています(A)。
雨が降ったら雨雲を移動させようとせず、傘をさしますよね。
上司が最悪だったとしても上司の性格を変えようとはせずにその上司とどうすればうまくいくかを考えます。感情的になって上司と対立しても状況がさらに悪化するだけで自分が損をすることになります。
では、モチベーションを下げる上司の特徴とその対策法を紹介していきます。
- 感情の起伏が激しい
- 疑り深い
- 心配性
- 控えめ
- マイペース
- 傲慢
- 考えなしに行動する
- 目立ちたがり屋
- 創造力が豊かすぎる
- 厳格
- 上司に忠実
こうした特徴は完全に悪いと言う訳ではなく良い点もあります。良い点と悪い点、さらにこの特徴を持った上司の対策法を紹介します。
感情の起伏が激しい
良い点;情熱的でチームの雰囲気をよくすることがあります。
悪い点;気分に振れ幅があり一時的な感情をうまくコントロールできないため他人を傷つける言動をするときがあります。
対策
このタイプの上司への対策として感情的にならないという方法があります。褒められたり怒られた時でも落ち着いて嵐が過ぎるのを待つという姿勢で対処しましょう。この上司の言動にこちらも一喜一憂していたら感情的に疲れモチベーションが低下してしまいます。
疑り深い
良い点;情報に対して慎重で間違った決断をしにくいです。
悪い点;何事にも疑ってかかるせいで部下と良い関係を築きにくいという特徴があります。最悪のケースを想定するため部下のミスや他人からの批判に敏感で部下は悪い報告が出来なくなってしいます。
対策
このタイプの上司への対策としてデータを使って議論するという方法があります。上司が自分を信頼していると思ってはいけません。
心配性
良い点;部下の行動をよく見てアドバイスするため部下の自信がつきやすいです。
悪い点;ミスをしたり他人から非難されるのを嫌います。そのため、困難な仕事を避けたり必要以上に情報を集めようとするため行動が遅くなるという欠点があります。
対策
このタイプの上司の対策としてゆっくりでも仕事を進めるという方法があります。仕事を中断してはいけません。ゆっくりでも進めることで情報を集めて動けない、という状態を避けることができます。
もし、仕事が進まないと言う場合はチャレンジしないことのリスクを提示して説得してみましょう。
控えめ
良い点;自分の能力の範囲でしか仕事をしないため無理な仕事を引き受けません。
悪い点;自分に自信がなく部下とのコミュニケーションが苦手です。ポーカーフェイスで何を考えているのか分からないため部下はどのように接したらよいか分からなくなります。
対策
このタイプの上司の対策としてはコミュニケーションをメールで取るようにするという方法があります。面と向かってのコミュニケーションやプライベートに関わられることを嫌います。
マイペース
良い点;周りで何が起こっても自分のペースで仕事を行います
悪い点;受動的で対立を避けることを好み、部下の意見に協力的になりません。どんなに刺激しても自分のスタイルを変えようとせず部下のやる気にブレーキをかけることがあります。
対策
このタイプの上司の対策としては柔軟に変化することを期待しないと言う方法があります。どんなにポジティブな報告でも上司からの同意や助言はないと想定しておきましょう。仕事に対する考え方が全く違うので自分の想定はあてになりません。
傲慢
良い点;良い点はほとんどなく、この特徴はできるだけない方が良いです
悪い点;ナルシズムで部下の失敗を許さないという特徴があります。自分の出世にしか興味がなく責任を認めようとしません。権力を求めているので部下の出世は考えず自分に損害を与えるような行動には敏感です。
対策
このタイプの上司の対策として相手のエゴを認め、称賛するという方法があります。攻撃されると厄介なので敵に回さないように注意しましょう。
このタイプの上司はダークトライアドに当てはまる人が多いです。
考えなしに行動する
良い点;決断が早く物事が早く進みます。
悪い点;衝動的に行動するため無駄なリスクを取る傾向があります。退屈しがちでミスをしたとしても自分の行動を改めようとしないため部下は振り回されることになります。
対策
このタイプの上司の対策としてはリスクを提示すると言う方法があります。「この仕事をしたらこんなリスクがありますよ。誰が責任取りますか?」といった方法で行動を思いとどまらせるようにしましょう。
目立ちたがり屋
良い点;気取っていて脚光を浴びることを好みます。
悪い点;部下の出世よりも自分のアピールに必死でミスをしても部下のせいにしようとします。
対策
このタイプの上司の対策として上司を喜ばせるように振舞うという方法があります。自分の成果を横取りして注目を浴びようとしますが、争ってはいけません。上司を褒めて調子に乗らせましょう。そのうちボロが出て恥をかきます。
創造力が高すぎる
良い点;奇抜で独創性の高いアイディアを出します。
悪い点;想像もしてなかったようなアイディアや合理性を欠いたアイディアのため賛同されにくいです。
対策
このタイプの上司の対策として上司のアイディアを尊重するという方法があります。ただ、最終的な目標を見失いがちなため、アイディアを目的に応じて修正していく必要があります。斬新なだけのアイディアではモチベーションが下がるので合理性があるかに注意を払いましょう。
厳格
良い点;規律のある組織を作るのに役立つ時もあります。
悪い点;強制的で仕事を細かく管理しようとします。完璧を求めるため状況の変化や優先順位の変化に対応できず不可能な仕事を要求します。
対策
このタイプの上司の言うことを気にしないのがベストです。「これをしたら怒られるかも」と怯えてしまいます。しかし、怒られるかどうかではなく、自分の仕事の質が高まかどうかを考えて仕事をしましょう。顧客の満足度が高まれば厳格さに対抗できます。
忠実
良い点;忠実に言われた仕事をしようとします。
悪い点;忠実なのは自分よりも上の人間に対してだけです。そのため、部下の成長や安心に対して優先順位が低く、機械のように雑に扱うことが多くなります。
対策
このタイプの上司に対しては法令順守を心がけるという対策があります。上からの指示が絶対と思っているので部下が法律や倫理に反した行動をすることになっても気にしません。自分の身を守るために越えてはいけない一線を持っておきましょう。
上司との関係を維持するコツ
アメリカのコンサルティング会社のHogan Assessment Systemsが行った研究では上司がこうした特徴を持っていると様々な悪影響が出るとしています(R)。
- 部下が上司を信用しなくなる
- 仕事の変化に柔軟に対応できなくなる
- 個人のスキルが向上しない
- 成果を上げられない
こうした悪影響により1人間違った人を管理職に選ぶと50万ドルの損失になるという試算も出ています。
しかし、管理職を選ぶ際にはマネジメント能力ではなく過去の実績を基に判断されていることが多いです。現場で良い成績を残せたからと言って上司の才能があるとは限らないのですがそれしか評価基準が無いようです。
そのため、多くの企業には適切に役割を果たせない上司が多くいます。
上司の悪い特徴は普段は見れないかもしれませんが、プレッシャーがかかったり、仕事に疲れたりしているとこうしたダークサイドの一面が出てくる可能性が高まります。自分の上司がどんなダークサイドを持っているのか把握して適切に対処できるように準備しておきましょう。
今回紹介した対策を行うためには自分の感情を制御することが重要になります。この能力は感情的知性と言われ、自分や他人の些細な感情の変化を感じ取り、互いの感情を良い方向へ持っていくスキルの事を言います。
上司に合わせて行動するためにも自分が感情的になってしまったら上手く対応できませんよね。
私もこうした問題を抱えていたので瞑想をするようにしました。毎朝、20分だけ瞑想するだけでも自分が感情的になっているな、と気付けるようになりました。上司との関係がひどくならないのも瞑想のおかげかと思っています。
瞑想のやり方については下記の記事を参考にしてください。
まとめ
今回はモチベーションを下げる上司の特徴とその対策法について紹介しました。
もし、よく無い上司と仕事をすることになっても上司を変えようとしてはいけません。有名なアドラー心理学でも他人を変えることはできないと言っています。上司ではなく、自分の振る舞いを変えることでモチベーションの低下を防ぐことができます。
本当にストレスが溜まって我慢できない、と言う場合は転職を検討しましょう。職場で体を壊しては人生の満足度が下がり幸せにはなれません。
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