よく使うUNIXコマンド。初心者は覚えておきたい。

よく使うUNIXコマンド。初心者は覚えておきたい。
この記事はこんな悩みを解決します
  • よく使うUNIXコマンドが知りたい
  • プログラミング初心者
  • 最低限のコマンドを覚えたい

プログラミングを勉強するためにはUNIXコマンドを使って環境整備をする必要があります。最初は慣れないですが使っていくうちに慣れていきます。

この記事を読むことでよく使うことの多いUNIXコマンドが分かります。

よく使うUNIXコマンド。初心者は覚えておきたい。

様々な場面でUNIXコマンドを使うことになると思います。
下記のよく使うコマンドを紹介します。

よく使うコマンド
  • ディレクトリの情報表示
  • ディレクトリの移動
  • ファイルのコピー
  • ファイルの削除

ディレクトリの情報表示

lsコマンド(list);現在のディレクトリにどんなファイルやフォルダがあるかを見るのに使います。ちなみに、プログラムを行う時にはフォルダのことをディレクトリと言います。Terminalを開いたときの状態がホームでそこからDesktopやAppなどにアクセスしていきます。

オプションとしては下記のようなものがあります。

ls -a

ディレクトリにある全てのファイルが見れます。.(ピリオド)から始まるフォイルは編集されたくないものが多く-aをつけないと表示されません。

mbp:sample user$ ls
sample1	sample2	sample3
mbp:sample user$ ls -a
.		.sample1	sample2
..		sample1		sample3
mbp:sample user$ 

ls -l

現在のディレクトリに含まれる
・ファイルタイプ
・パーミション
・ハードリンクの数
・オーナー名
・グループ名
・バイトサイズ
・タイムスタンプ
・ファイル名
の順に一覧が表示されます。
ls -l ディレクトリ名でディレクトリを指定することもできます。

mbp:sample user$ mkdir sample1
mbp:sample user$ mkdir sample2
mbp:sample user$ mkdir sample3
mbp:sample user$ ls -l
total 0
drwxr-xr-x  2 user  staff  64  6 22 21:06 sample1
drwxr-xr-x  2 user  staff  64  6 22 21:07 sample2
drwxr-xr-x  2 user  staff  64  6 22 21:07 sample3

ls -1

ディレクトリに含まれるファイル、ディレクトリを縦並びに表示します。

mbp:sample user$ ls -1
sample1
sample2
sample3

ls -t

更新時間順に並んで出てきます。ls -tlなどの形で使うことが多いです。

mbp:sample user$ ls -tl
total 0
drwxr-xr-x  2 user  staff  64  6 22 21:07 sample3
drwxr-xr-x  2 user  staff  64  6 22 21:07 sample2
drwxr-xr-x  2 user  staff  64  6 22 21:06 sample1

更新が最新のものから並んでいます。

ディレクトリの移動

cdコマンド(change directry);目的のディレクトリに移動するときに使います。
cd ディレクトリ名で目的のディレクトリに移動します。

mbp:sample user$ cd sample1
mbp:sample1 user$ 

sampleディレクトリからsample1に移動してますよね。

cd –

直前にいたディレクトリに移動します。

mbp:sample user$ cd sample1
mbp:sample1 user$ cd -
/Users/user/sample
mbp:sample user$ 

sampleディレクトリからsample1に移動してcd -でsampleに戻ってますね。

cd ..

1つ上の親ディレクトリに戻ります。

mbp:sample user$ cd sample1
mbp:sample1 user$ cd ..
mbp:sample user$ 

cd 親ファイル名/子ファイル名

/でファイル名を区切ることで子のファイルに行くこともできます。

mbp:~ user$ cd sample/sample1
mbp:sample1 user$ 
mbp:sample1 user$ cd ~/sample
mbp:sample user$

~や..などを組み合わせて移動することもできます。

pwd(present working directry)

現在地が知りたい場合に使います。

mbp:sample user$ pwd
/Users/user/sample

これをコピーしておいてcdで移動すると楽ですね。

ファイルのコピー

cpコマンド(copy);ファイルをコピーする時に使います。
cp コピー元 コピー先のフォルダ名

mbp:sample1 user$ touch text1 //text1を作成
mbp:sample1 user$ ls
text1
mbp:sample1 user$ cp text1 ../sample2
mbp:sample1 user$ ls
text1
mbp:sample1 user$ cd ../sample2
mbp:sample2 user$ ls
text1

コピー先のフォルダがない場合はファイル名が違うだけの同じファイルが作成されます。

mbp:sample1 user$ ls
text1
mbp:sample1 user$ cp text1 text2
mbp:sample1 user$ ls
text1	text2
mbp:sample1 user$ 

ファイルやフォルダを移動させるmvコマンドも同じように使えます。

cp -r フォルダ名 コピー先のフォルダ名

-r によってフォルダをコピーできます。

mbp:sample user$ cp -r sample1 sample2
mbp:sample user$ cd sample2
mbp:sample2 user$ ls
sample1	text1

cp -i コピー元 コピー先

-i によってコピー先に同じ名前のファイルがある場合に上書きするか尋ねられます。「y」だと上書き、「n」で取り消しができます。

mbp:sample2 user$ ls
sample1	text1
mbp:sample2 user$ cd ../sample1
mbp:sample1 user$ ls
text1
mbp:sample1 user$ cp -i text1 ../sample2
overwrite ../sample2/text1? (y/n [n]) n
not overwritten

cp -v コピー元 コピー先

コピーした結果が確認できます。

mbp:sample1 user$ ls
text1
mbp:sample1 user$ cp -v text1 ../sample3
text1 -> ../sample3/text1

確認すると...
mbp:sample1 user$ cd ../sample3
mbp:sample3 user$ ls
text1
mbp:sample3 user$ 
確かにコピーできてます。

ファイルの削除

rmコマンド(remove);フォイルを削除できます。

mbp:sample3 user$ ls
text1
mbp:sample3 user$ rm text1
mbp:sample3 user$ ls
mbp:sample3 user$ 

rm -r ファイル名

-r によってフォルダも削除できます。

mbp:sample user$ rm sample3
rm: sample3: is a directory
mbp:sample user$ rm -r sample3
mbp:sample user$ ls
sample1	sample2

rm -v

-v によって削除したファイルを確認できます。

mbp:sample1 user$ rm -v text1
text1
mbp:sample1 user$ ls
text2

ファイルの編集

vimコマンド;ファイルの編集ができます。

mbp:sample user$ vim test1

画面が切り替わり下記のような画面になります。

hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello
~                                                                               
~                                                                                                                                                            
~                                                                               
"test1" 1L, 60C

vim にはコマンドモードと編集モードがあります。vim を使ったときにはコマンドモードになっているので「i」で編集モードにします。
左下にINSERTと表示されます。

edit
hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello
~                                                                               
~                                                                               
~                                                                               
-- INSERT --

今回はeditと入力しました。
これを保存するために「esc」でコマンドモードにします。

edit
hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello
~                                                                               
~                                                                               
~                                                                                                                                                            
:wq

保存して終了するために「:wq」と入力すると左下に表示されます。これでEnterを押せば元の画面に戻ります。ちなみに「:w」が保存「:q」が終了を表しています。

編集後、ファイルを確認したい場合は catコマンドを使います。

mbp:sample user$ cat test1
edit
hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello,hello

まとめ

今回はよく使うUNIXコマンドについて紹介しました。

目的のディレクトリに移動してファイルやフォルダを編集する、という作業は頻繁に行われます。最初は慣れないかもしれませんが、使っていくうちに調べなくてもコマンドを打てるようになります。

参考になれば幸いです。

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