私が経験した衰退していく会社の特徴

私が経験した衰退していく会社の特徴
この記事はこんな悩みを解決します
  • 今の会社の体制に不安を感じる
  • 転職を考えている
  • 衰退する会社の特徴が知りたい

私が4年半務めた会社は資金繰りが厳しくなり、倒産する手前まで来ています。私が入社した時はそんな状況になるとは思わなかったのですが、徐々に会社の経営が傾いて行きました。今回はこうした体験を元にどんな会社が衰退していくのか紹介して行きます。

この記事を読む事で衰退していく会社の特徴がわかるので早く対策が立てれます。

私が経験した衰退していく会社の特徴

私が入社した会社は再生医療関連の企業です。注目されている産業なので銀行やキャピタルからお金を借りれていますが普通の会社ならすでに倒産していると思います。

特殊な業界なので私には当てはまらないよ、と思うかも知れませんが特殊な業界だからこそダメな点があっても生き延びられダメな点が強調されています。下記の点が当てはまれば衰退する可能性が高いので転職を考えておきましょう。

衰退していく会社の特徴
  • 取締役や上長が勉強しない
  • 問題に対しての対策が合理的でない
  • ギャンブル要素の強いプロジェクトを進める
  • 現場の重要人物が退職する

取締役や上長が勉強しない

社内で意思決定をする立場の人間が勉強していません。これは重大な問題です。なぜなら、何か問題が起こりそれに対処しようとしてもそもそも知識が少ないのでまともなアイディアが出て来ません。

マーケティングすら知らない

私が取締役と話す機会があった時に「商品のマーケティングはどんなことをされているのですか?」と訪ねたことがあります。しかし、「マーケティング」という言葉の意味がわからず、マーケティングの意味の説明をしなければなりませんでした。

これはかなりヤバイな、と思いました。商品を売る時に顧客がどんなニーズを持っていて市場にどんな課題があるのかを理解しなければ商品を開発したとしても全く売れない可能性があるからです。
私はこの人たちは何も疑問に感じずに与えられた情報を聞いてるだけなんだな、と感じました。こんな会社が成長していくわけないですよね。

近年、インターネットの普及で良質な情報に無料でアクセスできる様になっています。そんな状況でどこで他社と差をつけるか考えたときに本や人からの情報だと思います。

それにも関わらず、私のいた会社ではテレビで言われていることを本当の情報だと思い込み、それ以外の情報を与えても関心を示しませんでした。おそらく、役員にとっては情報が新しすぎて理解できなかったのだと思います。

問題に対しての対策が合理的でない

役員が勉強していないので問題に対して良いアイディアが出てきません。また、正しくない情報を簡単に信じてしまいます。

問題の解決策が安易すぎる

私のいた会社ではとある上長がExcelに3ヶ月の仕事の一覧を書き出して「私の部署はこんなに仕事をしています。」というプレゼンをしました。確かに量は多いのですが、仕事を細かく分けているからそうなるよね、という感じの内容でした。余計な仕事を省いたり、仕事を大きく括ればもっと数が減りそこまで仕事がない事がわかります。
しかし、役員は仕事内容を知らないのでそのまま情報を受け取り単純に人を増やすという方法を撮りました。その結果、やる事がないからと2人でできる仕事を4、5人で行う様になり、関係のないミーティングに参加する人が増えその部署の生産性が低下しました。それにも関わらずその部署の上長はまだ人が足りない、と言いさらに人を増やしました。

これは一例ですが、私のいた部署では全員が部長に不満があり社長に直談判に行ったのですが部長が変わるのではなく、部員が移動させられることになったり、大して忙しくもないのにとある実験の優先順位が高くないという理由で仕事をさせて貰えなくなったりとよく分からない意思決定が行われていました。

ギャンブル要素の強いプロジェクトを進める

意思決定が不合理なのでギャンブル的要素の強いプロジェクトも進めてしまいます。

理解できない治験の実施予定

私のいた会社では再生医療等製品の開発も行なっていたので治験を行うことになりました。しかし、事前にどれぐらいの期間でどれぐらいの患者数が見込めるのか調査せずに行なったため、今では予定の3倍以上の期間になる予定になっています。しかも、治験には膨大なお金が必要なので期間が延びるとその分経費も増えてきます。そのせいで各部署は予算を削減され碌に仕事が出来ないという状況になりました。
さらに、治験の期間が伸びているにも関わらず、会社からは「治験は順調に進んでいる」という説明しかされませんでした。しかも、最初は遅れていることを認めようとしないので今まで一月に2、3人の患者数だったにも関わらず、期間の最後の方にはなぜか一月に10人程度の患者数になるという説明でした。もちろん、根拠はありません。

こうした確率の低いプロジェクトも時には必要でしょう。しかし、それならそれなりにしっかり調べて行わなければなりません。会社の生き死にを決めるにも関わらず、役員は危機意識が薄く大した熱量は入っていませんでした。

役員が高齢だったことも原因だったのかも知れません。失業してもダメージがないので真剣に問題を考えていなかった様に思います。

現場の重要人物が退職する

こうした会社の意思決定に付いて行けず退職する人が増加していきました。しかも、現場で中心となっていた人もやめていくので今まで培っていたノウハウが失われ、その人の勉強してきた知識も利用できなくなり、再び一から作っていくという事が行われていました。

しかも、一から作っていくにしても意思決定をする上司が現場のことを分かっていないので従業員の公平性や指示と指示の合理性が失われていきました。そのため、入社してまもない人からも不満が出る様になり、ストレスで休みがちな社員が増えていきました。

こうした状況で上長は会社が生まれ変わらないと行けない時期だから、と自分が行なっていることを受け入れる事が出来ていませんでした。もしかしたら、その部署の上長は上から言われたことをするだけの人だったので部員の気持ちなど関心なかったのかも知れません。

サイコパスに操作されている

こうした私の体験から会社が衰退してく原因の大きな理由としてサイコパスの存在が考えられます。私の知っている上長は会社が衰退していく中で取締役になりました。会社にギャンブルをさせ不合理な決定をいくつもして従業員という負債を増やしたにも関わらずです。

確かにサイコパスは感情に流されずに意思決定ができるので会社の社長として成功する人が多いということも言われています。しかし、この上長は自分に都合のいい論理ばかりを強調し都合の悪い情報を矮小化し、利益を得たのは自分だけでした。しかも、取締役は自分で勉強しないので嘘を付いてもバレないという状況でした(後から嘘を付いていた事が判明しましたが、そういう意味で行ったのではないと言い訳をされ責任は追求出来ませんでした)。

こうした特徴はサイコパスやマニピュレーターという種類の人と一致しています。根回しが上手く、嘘もバレない様につきます。こうした人が活躍している状況だと会社が衰退していく代わりにその人だけが出世していきます。

ちなみに、部下には出世のためとか評価を高めるため、という言葉を使いますが結局は上長自身の出世のためです。そのために都合のいい様に部下を使い、部下はリソースを奪われて消耗するだけです。

まとめ

今回は私の経験を元に衰退していく会社の特徴を紹介しました。

会社の現状をネガティブに捉えすぎてもいけませんが、ポジティブに見てあとで後悔することのない様に気をつけましょう。

世の中の流れと照らし合わせてありのままに現状を見つめ、転職した方が自分のやりたい事ができる、安心して生活できるという場合は転職する様にしましょう。

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